皆さまこんにちは!ウーデンジェニファーです。
新型コロナウィルス特措法に基づく緊急事態宣言が全国に拡大されました。県内でも遊興施設や運動施設、商業施設などが県の休業要請の対象となり、県は要請に応じた事業者に最大60万円の協力金を支給することにしています。こうした中、製造業や運送業など、休業の対象とはならなかったものの、都市部などでの経済活動の停滞により稼働率が減少し、徐々に体力が削り取られている企業も少なくありません。
4月10日、私は横手市で縫製加工業を営む「日貿産業」を取材させていただきました。首都圏の大手百貨店などに並ぶ高級紳士服や高級婦人服を製造している会社です。新型コロナウィルスの感染が広がり始めた2月以降、当該百貨店の客足が軒並み減ったことにより、この会社でも受注・稼働率・売り上げがいずれも大きく減少しました。案内して頂いた倉庫には、例年この時期納品を控えた衣類がたくさん並ぶということですが、初めて足を踏み入れた私が一目見ても分かる程、今年は数が少なくなっていました。
様々な製造の現場で受注や売り上げが減っているという情報は目にしていましたが、実際にその状況を目にすると、より深刻さを感じます。
夏場以降の受注が見通せず不安が募る中、社長の村田孝治さんは、従業員、そして会社を守るために模索を続けています。スタジオでもご紹介しましたが、その一つに縫製加工の技術を生かした布マスクの製造があります。今は、知人や友人、地域の施設などに提供・販売していますが、今後自治体からの要請があれば生産を拡大し、感染拡大防止に一翼担いたいということです。
技術はあっても、それを新たに流通させるまでのノウハウがまだなかなか掴めていないという企業が他にも多くあると思います。補償金や協力金に加えて、企業―自治体間での協力が更に広がることがこの局面を乗り越えていけるきっかけの一つになるのではないかとこの取材を通じて感じました。取材に応えていただいた日貿産業の皆様、本当にありがとうございました。
刻一刻と変わる状況の中、不安も募りますが、県民の皆様の不安を少しでも取り除けるように、延いてはこの局面を乗り越えるきっかけを作れるように、今後も取材を続けていきます!一緒に踏ん張りましょう!