２０２１年２月１９日（金） かおり取材
由利本荘市 大内岩谷地区。こちらに、最近 看板が付いたばかりというカフェがあります。
「ガーデニング café 花草（はなくさ）」です。本格オープンは４月！ひと足早くおじゃましました！
由利本荘市の大内総合支所の前！看板の奥には、お店の優しい灯りが見えます。
お店を構えたのは 吉尾 聖子さんです。吉尾さんは、秋田県庁や秋田県農業試験場などの仕事を経て、おととし退職。昨年からカフェの準備を進めてきました。
「ガーデニング café 花草」は、 四季を通じて花やグリーンを楽しめるカフェで、「プランツギャザリング」の教室も行っています。
プランツギャザリングは、寄せ植えの方法で「花束寄せ植え」という技術。植物の根っこをつけたまま植えていきます。
「こちらは、アネモネ、パンジー、金魚草、ラナンキュラスほか葉物といわれるグリーンの７種類ほどを使って仕上げています。根っこがついているので、このまま数ヶ月きれいに咲き続けます。冬場でもこうして花を植えて土いじりが出来て、きれいに咲いているのが特徴です」と吉尾さん。
ギャザリング など、ガーデニングに関する情報交換の場にしたいとお名前を「ガーデニングカフェ」としました。
「近所の皆様にも花っこ草っこの店と親しんで覚えていただけるように名前も花草とシンプルにしました」とにっこり。
店内は、薪ストーブに火が入り、ぬくもりある木のテーブルや椅子などが居心地よい空間です。
インテリアもセンスが光り、座っていると、気持ちがゆったりとしてきて、ラジパルまで「根っこ」がはえそうでした＾＾
吉尾さんは、ライフワークとして「秋田の食文化と伝統野菜の研究」をされていて、ラジパルでも何度かお話を伺ってきました。現在、秋田県立大学でのお仕事を続けていらっしゃいます。
３月でお仕事を終え、４月から本格的に店長としてお店に立ちます！
春からは、美味しいコーヒーを提供できるよう、現在、秋田県内のコーヒー焙煎所を巡るなどして勉強をしています。
スイーツなども含め、メニューを決めているところです。
吉尾さんは、NFD フラワーアレンジメント 1 級講師で、プランツギャザリングの認定講師（APAN plants gathering society JPＧS)の資格もお持ちです。現在は、もうお一方、認定ギャザリスト岩井真理子さんと月に１度、カフェのオープンに先駆けて、プランツギャザリング教室を開催しています。
4月からギャザリング教室は、金曜、土曜の月４回開催の予定です。
ここ由利本荘市大内に、ガーデニングカフェを開こうというのは、吉尾さんの胸にあった思いだったそう。
「ここは、私も夫も生まれ育った町なんです。でも仕事が忙しく、秋田県のことはがんばって考えてきたつもりですが自分の町のことはあまり見ていませんでした。でも3年前いよいよ、定年退職間近になってこの町を見てみたら、お店屋さんがどんどんなくなって、空き地や空き家も増えて寂しくなっていたのです。ここで60年間育ててもらった町への恩返しをする時だなと思って『みんなのちょっといい場所』を作ろうと思ったのです。」
カフェスペースは、ご自宅をリノベーションして完成させました。昨年から準備を進めてきた 大工さんや、テーブルなどの家具を製作した 地元秋田の職人さんなども本格オープンの春を楽しみにしているそうです。
実は、吉尾さん、カフェの準備をスタートした昨年、命に関わる病気を患い病院で治療を受けていた時間がありました。一時は、カフェのオープンが出来るかどうか、心配されたそうです。
「奇跡的に回復したわけですが、病気の私を心配しながらも地元秋田の職人と技術者たちが留守中自分のお店のように愛情を込めて整えてくださいました。このお店はプレゼントでできていると思っています。」
たくさんの人の想いが集まっているからこそ、オープン前から、ぬくもりあふれ、あたたかさが伝わってくるのだと感じました。
オープンしたら、作品展示や加工品、生産物の販売なども考えているそう！
これから、人の思いもギャザリングのように寄せ集まり、人の朗らかな表情も咲く場所になりそうですね☆
プランツギャザリングの講座などは「ガーデニングカフェ花草」のサイトをご覧ください！
営業日：金・土・日・月 午前１０時～午後３時
場所：由利本荘市岩谷町字日渡９０－６（大内総合支所の目の前）
日本海高速道の大内インターチェンジ、道の駅ぽぽろっこから3分ほど
羽後岩谷駅から徒歩7分ほど
問：０９０－７０７９－３５０６