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小松百治商店~平鹿町の昆布屋さん~

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かおりです!
「よろ こんぶ 春に!!」そんな願いも込めてお送りしたい!と
ラジパル!今日は、横手市平鹿町にあります昆布屋さん「小松百治商店」に
おじゃましました。創業85年の昆布屋さんです。
迎え下さったのは、「小松百治商店」三代目 小松勝信さん。
息子さんで 四代目 小松将也さん。

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「小松百治商店」は、ヤマヒャクの屋号で親しまれています。
店内には、とろろ昆布や、おぼろ昆布、粉末のとろろ昆布などが並びます。

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店内で行われる作業に、昆布の香りが漂います~~。

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「小松百治商店」では昔ながらの手加工で「おぼろ昆布」を作り出しています。

今日は、特別に、ラジパル中継に合わせて、加工作業を見せていただきました。

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北海道産の天然昆布などから、手加工で生み出される 
ひらひらと上品に薄い「おぼろ昆布」!!  まさに職人技です。
小松さんも毎日 向き合って4~5年かけて手についた技なのだそう!

「小松百治商店」に受け継がれる「おぼろ昆布」の技はこちら!

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ひらひらと帯状に 加工された昆布には、
まるで、しめ飾りのような飾り部分が生まれています。
この加工によって、上品さと、ボリューム感が生まれるのだそう。
ここだけの技です!

小松さんのおすすめの食べ方は、おぼろ昆布に
めんつゆと、お水、しょうゆを少々!
味に深みがありながら、さっぱりと食べられるのだとか!

店内には、削りだす音も、軽やかに響いていました!

この昆布の加工の音も いい音でしたが もうひとつ
ラジパルが引かれたのは昆布を削り出す「刃物」の呼び名の「音」です。

なんと「アキタ」という呼び名があるのだそう!!!

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この呼び名にまつわる 小松さんから教えてもらった物語があります。
一説によると、昆布を削る刃物を「アキタ」と呼ぶ呼び方は
大阪の「浪花節が好きな昆布職人から生まれた」ということ!
むかしむかしのお話です。・・・・・・・・・・・・・・・・・

浪花節好きが高じて、興行の一団として回るように
なった昆布職人がおりました。
しかし 秋田に興行で来た際、お客の入りがよくなく
一団は解散となるのです・・・。
そんな中、昆布職人が立ち寄ったのが「秋田の昆布屋さん」
昆布職人は、そこで「昆布を削り出す姿」に目を奪われました。
薄く昆布を削り出すその美しいおぼろ昆布!
そして、作り出す「刃物」について、話を聞きます。
すると「刃の部分に、目には見えないほどの『返し』があり、
おぼろ昆布を 美しく削り出している」ということが
分かりました。

そこで、その「昆布職人」は、秋田で見つけた「刃物」を境に持ち帰り
昆布屋として、仕事を始めたのだそう。
「刃物」が「秋田で見つけた刃物」だったことから
「アキタ」と呼ばれるようになり 使われたのだそう。
それが刃物が「アキタ」と広く呼ばれるようになった由縁だと
いうことです。・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

昆布を削る際「アキタをつける」などという言い方が今も残っています。

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こちらは、小松さんの「アキタ」

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指で刃を触ると 「ひっかかり」があり「返し」が
あるのが分かります。

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固い昆布を削り出すため、2年ほどで半分ほどの大きさに
なってしまうのだそう。
熟練の技だからこそ、道具も活かされているのだと感じました。

「四代目も、もう削るのですか?」との問いに
「まだまだです!!」とのこと。

「この先、修行を重ねて『小松百治商店』ならではの「おぼろ昆布」を
作りだせるよう精進したい!」と、意思のある まなざしで答えて
下さいました。

息子

「北前船と雄物川の舟運がもたらした 県南での『昆布加工業』
 この先にも繋げていきたい」と 昆布を削る三代目の姿からは
「ここだけの技」への誇りを感じたラジパル。
口に入れた削りたての昆布の風味と食感、そして「アキタ」にまつわる
ストーリー☆は
昆布のうまみのように深く響きました!

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「小松百治商店」
横手市平鹿町中吉田字上藤根92
107号沿いです!
問:0182-24-0153


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