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秋田八丈 ことむ工房

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かおりです!
北秋田市綴子にあります秋田八丈の織物工房におじゃましました!

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秋田八丈は200年以上の歴史がある草木染の絹織物です。
迎えて下さったのは「秋田八丈 ことむ工房」奈良田 登志子さん、畠山貴之さん。

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伊豆諸島の島 八丈島の特産品「八丈」が秋田に伝わり、江戸時代には秋田藩の産業振興によって発展。明治時代には、全国へ出荷されるほどの人気となりました。
海岸に群生する「ハマナス」の根を使った染色は、秋田藩の取り組みの中で開発された方法で、染め上げられた茶色=とび色の独自の風合いは「秋田黄八丈」として評判になりました。

奈良田さんは、秋田市にあった「滑川機業場」で15年ほど絹織物製作に携わり、工場が操業を停止したあと、 北秋田市綴子に「ことむ工房」を構えました。
技術継承者として 今も、秋田八丈を織り続けています。

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秋田八丈は、絹糸を草木染で染め上げ、織機で織りあげていきます。

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こちらが、秋田八丈 独特の「ハマナスの根」を染料にして染め上げた絹糸による織物。その他、黄色や明るい紅色など、染め上げられた草木染の絹糸が工房には並んでいました。

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草木染で染められた、髪の毛のような細さの絹糸が織機に掛けられ、織りあげられていきます。
掛ける糸は、縦1800本!
その1本、1本を通すところから始まるのだとか。

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横糸が飛ばしてしまうと、織りの失敗となるため、織機に真剣に向き合っていくといいます。
13mの反物が完成するには、10日以上をかけているということ。
それでも、朗らかな奈良田さんからは「難しいことは、考えていません。織る だけです」と ほほえんだ表情とともに声が聞こえました。

奈良田さんは、秋田八丈を織り続けて40年以上。 秋田市にあった秋田八丈の生産拠点「滑川機業場」で製作に携わっていました。
工場が操業を停止となった後、秋田八丈の歴史を受け継ぐ「ことむ工房」を北秋田市綴子に構え
奈良田さんと甥っ子の畠山さん2人で受け継いでいます。秋田八丈 唯一の工房です。

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「秋田八丈は、天気によって光沢や輝きが出たり、落ち着いたりします。手触りもいいです。手にした人は、大事にしてくれている。仕事のしがいがあますね」

反物は、ネクタイや名刺入れ、ペンケースなどに加工され、道の駅たかのす、秋田空港、などに並んでいます。

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今日は、これからオープンさせるお店にインテリアとして飾りたいと考える、秋田市からの訪問客が工房を訪れていました。

色や柄は、織りあげられたその時、その時のものということ。
「世界にひとつしかないんですね」の声に「そう言っていただけると嬉しいね」と、口元を緩めていました。
秋田八丈のこの先へ、どんな思いがありますか?の問いには
「今のままで、手織りを重ねて。かな」と ひとこと。 
織機の調整、絹糸の草木染、織り。その、ひとつひとつに向きあって織りなす職人の技を感じました。

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織り上げられた美しい秋田八丈。皆さんも、目に!手に!してみてくださいね。

ことむ工房では、見学も受け付けています。(日曜日・祝日はお休み)
お電話で予約をお願いします!
ことむ工房:186-62-0118
 北秋田市綴子字田子ケ沢 
(迷い安い場所にあるため、ご連絡をということです)

案内

かんばん

この看板が目印です!


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